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THE BANK OF PUTTERS

putters.exblog.jp
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2006年 11月 02日

B90 34"

本来はロングパター用に作られたヘッドです。
もともと、ホットドッグ型でセンターシャフトの69BC(ブロンズ)がロングパターに
まあまあ適している、という理由でPINGのロング=69BCだったのですが、いかんせん
69BCはヘッド重量が通常の長さに合わせて設定しているのでロング用には軽すぎました。
そこで作られたのがこのB90です。

シニアツアーで使用率が一気に高まり、それにつれてレギュラーツアーでも
腰痛に悩むプロやイップス気味のプロの間で人気を博しました。
グリップエンドを身体に付けてパットするのがルールに違反している、という事で
みなさんグリップエンドのトップに左手親指をかぶせ、身体とグリップエンドの間に
指を介在させる事でルール違反を避けていました。今やロングパターやベリー(中尺)
パター全盛で、中尺などはお腹に思い切りグリップをつけてストロークしてますが、
あれはいつからOKになったのでしょうか?

画像はB90のくせに34"仕様です。当然ライ角度もロングパター仕様よりフラット
(通常のライ角)です。 重いです。身体鍛えられるぐらい重いです。
間違えてオーダーするほうもするほうですが、何も言わずに作って送ってくるほうも
どうかと思います。
そもそも、シャフトがヘッドに入っているホーゼル部分とトップブレードにシャフト
が貫通している穴は、ロング用と共用出来ない(ライが違うので)筈です。
・・・ロング用じゃないB90のヘッドもわざわざ作っていたんでしょうか?

ヘッド形状は典型的なホットドッグスタイルです。

B90 34\"_a0093304_11122270.jpgB90 34\"_a0093304_11125768.jpgB90 34\"_a0093304_11131045.jpgB90 34\"_a0093304_11132146.jpg

# by greishi_7146 | 2006-11-02 11:14 | PING STAINLESS
2006年 10月 27日

L型のパターを作る(1)

PING ANSER, ACUSHNET BULLSEYE, DESIGNED BY ARNOLD PALMER,
TOMMY ARMOUR IMG5, GEORGE LOW WIZARD 600...
名器と呼ばれるパターは、それ故後世に残した影響力は大きいものがあります。

色々な形で現在に引き継がれ、ある時はそのコンセプトを「INSPIRED BY」といった
ような言葉で継承され、あるいはある時は名前まで似せた粗悪なコピーとして
時代時代で生まれる名器の子孫たち。
その中でも「レプリカ」「復刻版」はオリジナルが有名であればあるほど、
あるいはプレミアで高価であればあるほど数多く作られてきました。
一つには「ブランド(のれん)の売買が盛ん」というアメリカの事情があります。
あるいは「ロイヤリティ(のれん代)はあぶく銭」という意識もあるのかもしれません。

いずれにせよ、レプリカというのはあまた出回っています。
いわゆるLIMITED物は、バブルの頃にはそれはいい商売でした。
まあまあ形を似せて作り、名器のモデル名やロゴを入れ、
限定のシリアル番号を刻印してちょっと高そうに見えるヘッドカバー付けて
化粧箱に入れればいっちょ上がり、って感じでした。
すべてがそうだとは言いません。中には非常によい出来で、細部にも
丁寧に神経が行き届いたものもあります。しかしまがら、仏作って魂入れず、
のようなイージーなコピーが多いのも事実です。

この手の話を始めると自分でも嫌になるぐらい長くなるので
今回はここまでです。
画像はARNOLD PALMERの復刻版とオリジナルです。
復刻版は軟鉄鍛造ノーメッキです。ちょっとぶつけるとキズになります。
シャフトも深いリブのフレアードを特注で作りました。
何度もダメ出しをしながら一年以上直しに直して出来上がったヘッドです。
そこそこに作ればあっという間に売れた頃に、なんでそんなにバカ正直に..
などと当時は思っていました。 今となって見ると、それが正解だったのでは、
と思えますが。
しかし、レプリカ作りの参考にオリジナルをここまで集める必要があったんでしょうか?
L型のパターを作る(1)_a0093304_11253659.jpgL型のパターを作る(1)_a0093304_11254835.jpgL型のパターを作る(1)_a0093304_1126126.jpg

# by greishi_7146 | 2006-10-27 11:29 | CLASSIC BLADES