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THE BANK OF PUTTERS

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2007年 10月 10日 ( 1 )


2007年 10月 10日

TONEY PENNA 〜85周年記念パター

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オッサン、もしくはクラシッククラブ愛好家以外の方には馴染みの薄い名前「トニー・ペナ」
マグレガーのクラブデザイナーとしてMTターニーやM85を始めとして数多くの名作
パーシモンウッドを世に送り出した天才クラブメーカーであり、またツアーで7勝を上げた
名プレーヤーでもありました。
このパターはそんな彼が自らの85才を記念して自らの手で仕上げた「最後の作品」とも
言えるものです。


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フェースはフチのところが雲がかかったようになっています。これはこの部分がほんの少しだけ
落としてある為です。打面ではない所を少し落とす事により、構えた時により打面が
平面に見えるようにしてあります。人間の目の錯覚を逆に利用したこのちょっとした
手間は、たぶんパーシモンウッド作りで培ってきたノウハウなのでしょう。
構えてみるとなるほど納得です。


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トップブレードのトゥ側も同様です。これには多少異論があります。ここの部分が
タレているとパター全体が頼りなく見えるからです。私見ですが、軟鉄鍛造(特にL型)
で一番のネックになるトップブレードの研磨の際のわずかな面のねじれを嫌い、
逆に曲面的にしてしまう事でそれを目立たせなくしたのでは、と思います。
木を隠すなら森の中、という原理です。


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平行なラインがどこにもないトップとフランジを持つバック。一見無秩序です。
全体のバランスを見ると、何とも言い難い良い後ろ姿です。
ネックの曲線も、CADやCNCでやろうとしても出来ないほど無作為です。
ピカソ、ではありませんがデッサン力のある人がフリーハンドで描いた画のような
不思議な曲線で出来ています。

このパターの製作と前後して、トニー・ペナさんは84才で始めて来日しています。
チョイワルなジジイで、なかなかいい味出していたそうです。
来日当時の雑誌の対談特集のコピーです。ちょっと読みにくいかもしれませんが
作品の評価に対して本人の評価が決して高いとは言えない孤高の天才が語る自分自身は
なかなか面白いです。(画像をクリックすると別ウィンドウで拡大出来ます)


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by greishi_7146 | 2007-10-10 16:54 | CLASSIC BLADES