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2008年 08月 11日

石下

猿島茶、ってご存じですか? さるしま、と書いて「さしま」と読みます。


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日本茶と言えば静岡、宇治(に代表される近畿圏)、九州(八女や知覧など)あたりまでが
メジャーで、私も知る限りの茶の北限は狭山(埼玉及び東京)だと思っていました。
猿島は茨城県で採れるお茶です。北限、という事ではさらに北に大子町らしいのですが、
どちらにせよ私には無縁の場所でした。


カミさんのお供で猿島茶の栽培地である常総市石下という場所に行ってきました。
石下は「いしげ」と読みます。平成の大合併の時に常総市になる前は結城郡石下町という地名だったそうです。


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まあそんな事を茶園のおじさんに美味しいお茶を淹れてもらいながら聞いていました。
どうも北関東のおじさんおばさんは照れくさがりというか遠慮しいと言うか、とにかく
自慢話というものが苦手なようです。よく言われる「栃木茨城はPRが下手」という
セオリーもそのへんの気質が関係しているのではないでしょうか。もともと肥沃な土地
に住んでいる為か「そこまでせんでもじゅうぶん食える」という余裕のなせる業なのかもしれません。

石下、という町は小さな町です。その失礼ながら聞いた事も無い北関東の町には猿島茶の他にも
「名物」「名産」「町の自慢」みたいなものがいくつもあります。



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山中酒造、という名は知らずとも「一人娘」という銘酒の名はご存じの方もいると思います。
石下の街道沿いに突如、という感じで藏元を見つけました。思わず駐めて売店で四合瓶と
酒粕で作った瓜の奈良漬けを買いました。
他にも小さな普通の肉屋さん風の店頭で売ってるチキンが激ウマだったり(クロサワ、
という鶏肉屋さんです) 春子屋、ゆたかやという2軒の老舗が作るお団子(これは
赤福をちょっと垢抜けなくした感じですが美味いです)があったり。
なんというかとにかく「名物」と呼んで差し支えないものがまるでかくれんぼをするかの
ように点在している、不思議な町です。

「・・・もこの町の出でしてね」お茶を買いに来たおばさんが話に加わりました。
「え?誰ですか?」
「鈴木桂治くんと小野卓志くん、柔道の」
二人のオリンピック代表を輩出した町でもあるそうです。そう言われてあらためて
見回すと五輪日本選手団主将のサイン入りポスターが。
「ああ、JAに買わされたんだわ」と、相変わらず照れくさそうなおじさんが付け加えた
ところ、隣りに建つおじさんの自宅は鈴木選手のお兄さんが建てたそうで。
「まあ、桂治本人が建てたわけじゃねえから」どこまでも控えめなおじさんでした。

おばさんに教えてもらった美味しい納豆を作っている農家に立ち寄り納豆を買おうとすると
「あれ、うちなんかの納豆でいいんですか?」と。本当にどこまで・・・

我が町は北島康介選手がモロに地元です。
今日みたいな日に居酒屋なんかに顔出そうものなら「康介はさあ」とか「北島の倅は」みたいな
自称ちょっとした知り合いさんが大勢いるに違いありません。ヘタすると「俺が育てた」ぐらいの事を
言い出すオヤジもいたりします。まあそれはそれで微笑ましいんですけどね。

石下。
面白い町でした。こういう場所がいっぱいあるから知らない場所って楽しいんですよね。
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by greishi_7146 | 2008-08-11 15:09 | GENERAL


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