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THE BANK OF PUTTERS

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2007年 10月 22日

S/C ANSER 〜サンドキャストの寿命

スコッツデールアンサーの限定復刻版です。
後に出された非限定のスコッツデールアンサーがインベストメントキャストなのに対して
これら限定復刻版は昔ながらのサンドキャスト製法で作られました。
サンドキャストは型の寿命が短い反面、型が作りやすいのと鋳造に大がかりな設備を
必要としない点で小回りが利く製法です。



S/C ANSER 〜サンドキャストの寿命_a0093304_18124750.jpg


シリアルナンバー20000番台のヘッドです。ロゴがかなり潰れて不鮮明になっているのが
判ります。この程度ではまだまだ行けそうですが、高い限定復刻版でしかも「SCOTTSDALE ANSER」の
名前を背負っているからにはそろそろ限界かもしれません。
よく「復刻版は2万本作られた」という話が出ますが、実際には「型が使えなくなるまで作った」
というのが真相のようです。現にこうして2万番台もたくさんありますし。



S/C ANSER 〜サンドキャストの寿命_a0093304_1820265.jpg


これはかなり若い番号、具体的には1000番台です。今日サイドのPINGとANSERの部分を
見るとまだほとんどヘタレていないのが判ります。またポケットのエッジなどもまだまだシャープです。
トップブレードやフェース、ソールなどは研磨で人の手が入る為、そこでの削りすぎ
などという要素も加わりますが、キャビティ部分などはそれが無い為、型の状態が
判りやすいと思います。 ただ、途中の工程で進行が前後する事はあるらしく、
番号が近くてもかなり状態が違う場合はあります。 一般的にこの2本ぐらい番号が
離れていればだいたい若い方が状態は良いです。



 S/C ANSER 〜サンドキャストの寿命_a0093304_1825861.jpg


これは刻印もさる事ながら、素材の質感や仕上げまですべて異なって見えます。
ちょっと特別な一本です。これについてはまたあらためて紹介します。
基本的には本物のスコッツデールアンサーがもし未使用新品だったら(そんな物は
お目にかかる事はまず無いのでしょうが)たぶんこんな感じです。
今のブロンズとは全く異なる独特の色合いとマット感です。

by greishi_7146 | 2007-10-22 18:29 | PING ANSER


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