老舗

横浜崎陽軒のシウマイ弁当。あまり弁当というものを食べる機会が無いのですが、
いざ買う段になって売店にあれば手が伸びるのがこれです。
昔ながらの紙の包みに経木の中蓋。（ご飯粒がひっつくヤツです）





アンズ、甘辛く煮た竹の子、紅ショウガ・・・中身も変わりません。
値段も７４０円と手頃です。
昨今のグルメな焼売とは一線を画す小ぶりでやや身の硬いオーソドックスな「シウマイ」

崎陽軒は創業1908年。つまり１００年前の事だそうです。４代目横浜駅長が退職後に
奥さんの名義で横浜駅構内で牛乳やお餅などを売る店の許可を取ったのがルーツとか。
シウマイはそれから２０年後に誕生したとの事なので、こちらも８０年の歴史という
事になります。
洋菓子、チョコレート、そして伊勢の和菓子、と誇りある老舗が次々と自らの
手で危機に陥る中、暖簾を守る側の意識が問われる時代になりました。
崎陽軒さんには頑張って欲しいですね。

暖簾を守るには「変えない部分」と「変えていく部分」をしっかりと区別していく
必要があると思います。　物作りの哲学や信念という部分を頑なに、いっぽうで
技術や科学という部分は大胆に、という使い分けですね。

まあ、そんな大げさな事を言わなくても今日もシウマイ弁当は美味しい。
それが一番大事な事なんでしょう。