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2007年 09月 24日
今やゴルフグリップのリーディングカンパニーとなったゴルフプライド社が始めてゴムの 焼き付けによるグリップを開発したのが今から60年前、今のグリップ=ラバーのスリップオンが 出来てから実はまだ半世紀しか経っていません。 WINNの登場以来、今でこそエラストマーなどの非ゴム系グリップが多種出てきましたが、 依然としてラバーグリップがマジョリティを持っています。 しかしながら、逆に言えば60年前まではグリップといえば革だったのです。 ![]() LAMKIN社の1999年のカタログの1ページです。 スリップオンが2種類、ラップが3種類、右の3本はラップオン用のアンダーリスティングです。 当時、すでにWINNがエラストマーの ラップオンのグリップを開発し、さらにはスリップオンタイプの発売により特に パター用の分野でじわじわシェアを伸ばしていました。 革巻きグリップでは当時Neumann社製のものが最高級と言われていました。 現在でもNeumann社は革製品(ソファなど)を製造していますが、グリップやグローブ といったゴルフ関連からは撤退しています。 非ラバー系で革に近い柔らかい感触の素材が開発されるにつれ、革のグリップは 姿を消して行きました。最初はラップオン、続いてスリップオンが。 やはりコストや装着の手間などを考えると続けるのには無理があったのでしょう。 現在、知る限りでは革のグリップはGRIP MASTER USAというメーカーが作っている だけです。 ここはもともとアメリカの会社でしたが現在はオーストラリアに 移ったようです。 値段も高いです。 スコッティキャメロンのパターが最近ここのを使っていたと思います。 アイアン・ウッド用としての需要はほぼ無いと思われますが、パター用としては まだまだ革のグリップは必要です。 クラッシーなパター、特にL型の小ぶりな ヘッドにはよくマッチングすると思います。 せっかくだからラムキンさんも ゴルフプライドさんもそれぞれ1種類ぐらいは作って欲しいものです。 そういえばKatsu Yamamotoパターのツアー仕様のグリップは国内の革屋さんに 頼んで作ってもらっていました。 ![]() 「伝統ってやつの中には残すだけの価値があるものもある」
by greishi_7146
| 2007-09-24 17:17
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