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THE BANK OF PUTTERS

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2007年 09月 08日

パターのトップブレード

例えばピンの場合、今までに百を超えるモデルが世に出て、そのデザインには奇抜なものも
多く存在します。 クランクネック、ヒールトゥデザインなど、常識にとらわれないアイディアが
形状にも反映されています。

しかしながら、そのほとんどのモデルに共通している要素があります。
直線的で水平なトップブレードです。


 パターのトップブレード_a0093304_1623039.jpg


マイナーなモデルからアンサー2に至るまで、大きさ形状コンセプトに違いはあれ、
ほとんどのモデルがトップブレードが直線です。そしてその中のほとんどが構えた時に
地面と水平(あるいはほんの少しだけトゥ側が高い)になっています。
これはピン以降のほとんどのパターのいわば「黄金律」のような約束事のようで、
他のメーカーを見ても、この点に関しては圧倒的に上の2点を守っているものが多いです。



それでは全てがそうかというと、必ず例外はあります。


パターのトップブレード_a0093304_1662992.jpg


直線だけど平行でないモデル
トゥ側が高いモデルです。一番極端なのはGET IN Hです。セドナ、ZEROシリーズなどの
L型に見る事が出来ます。これはL型=アイアンに近い感覚のパター、というコンセプトに
由来しているのでしょう。 ただ、同じL型でもJ BLADEなどは平行です。
他のメーカーのパターにもこのトゥ上がりのトップブレードを持つパターは少なくは
ありません。 逆にトゥ側に低くなっていくパターは希有です。これは視覚的に
先が低くなっていると安心感が無いからです。



パターのトップブレード_a0093304_16105215.jpg


平行だが、直線でなく、中央に凹んでいるモデル
これは初期のブロンズモデルに僅かに見られます。視覚的には山型より谷型のほうが
違和感は少ないはずなのですが、あまり歓迎はされないようです。 また、この形状は
後研磨が難しい(ベルトグラインダやバフがかけにくい)ので生産上割にあいません。
この形状のトップブレードをほとんど見かけないのは「手間の割に効果が薄い」からでしょう。
他にロングパター用のB90やG5 MINI Cあたりがこのグループですね。



パターのトップブレード_a0093304_1615657.jpg


平行だが、直線でなく、中央に膨らんでいるモデル
やや膨らんででいる=かすかに丸みを帯びている、という程度ならブロンズの他の初期モデル
にも見る事が出来ますが、はっきり膨らんでいるのはブロンズのEHOシリーズぐらい
しか思い浮かびません。 アイソピュアのNELLIのようにトップ全体が膨らんでいる
モデルもありますが、トップブレード。という事だとこれは本当に少ないです。
凹んでいるより出っ張っているほうが「シャープさ」が感じられない為だと
思われます。

割合でいうとやはり圧倒的に水平な直線、というのが多いです。
パッティングの際に一番目が頼りにするラインなので、やはりピシっと決まっている
事が必須、という面と、ニュートラルにデザインするのが一番無難、という二つの
要素があるのではないでしょうか。
ピンのモデルには見られませんが、昔のT型伝統の形状で凹んだ曲線でトゥ側に上がって
いるモデル、というのもありますね。

思い浮かぶままモデルを上げてみましたが、漏れているものもあると思います。
こんどもう一度リストをチェックしてみます。


by greishi_7146 | 2007-09-08 16:28 | PING OTHERS


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