2007年 03月 21日
アルミと真鍮のハイブリッドで出来た独特のマレットヘッド、最後まで拘り続けた ヒッコリーのシャフトがトレードマークのオーティ・クリスマンのパターです。 画像は最もポピュラーな18HBモデルの左用218HBです。 Otey Crismanパターの特徴の一つはトップに入れられたスリットです。1本、2本、3本と 色んな種類のスリットが入ったモデルがあります。コロンブスの卵的発想ですが、 当時には「真っ直ぐな線を目印にいれる」というアイデアは無く、それゆえ斬新だったようです。 Otey Crisman Jr.は高名なツアープロでした。1940年代のUS Openにもその名が プレーヤーとして記録されています。 会社を設立したのが1946年。その後Otey Crisman 3世(息子さんでしょうね)が 継ぎ、2001年まではオハイオでヒッコリーシャフトのパターを作り続けていたようです。 マスターズで5回、PGA CHAMPIONSHIPで4回、US OPENで1回ウィナーズパターに 輝いた他、数多くのツアー勝利を誇るMADE IN USA初期の名作を数多く生み出しました。 その後2002年にパターの製作とのれんは治具メーカーのMITCHELL社に引き継がれ、 2004年にM社がパター事業から撤退した後にCARBITE社に商標が譲渡されたようです。 当時CARBITE社から発売されたマレットにOTEY CRISMANの名前がついています 適度なオフセットと異素材の組み合わせが美しいヘッドです。 ヒッコリーシャフトに革巻きグリップ、という手法を頑固に踏襲していました。 グリップには「Otey Crisman」「HANDCRAFTED」のロゴが入っています。 一度、「この人がOtey Crismanだ」と知人に紹介された相手は、細身で真っ赤な ジャケットを着た大人しそうな紳士でした。 気鋭のパターデザイナーと較べ、 どちらかというとアイビースクールの教頭先生のような感じの人だったのを覚えています。 多分、彼が息子さんだったのだろうと思います。
by greishi_7146
| 2007-03-21 13:11
| CLASSIC BLADES
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