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THE BANK OF PUTTERS

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2006年 10月 27日

ZING2 Stainless

B60と並び、「隠れエース」モデルだったジング2です。
ブロンズのジングを元に作られたステンレスモデルの代表作です。
ベリリウムカッパー、ニッケル、アイソピュア、アイソフォース、スペシファイ..
と新しいシリーズが出ても必ず「ジング型」はラインアップされ、
現在のG5やRedwoodシリーズにもZINGの名を冠したモデルがあります。

小売店が定番で陳列するパターを選ぶ時、あるいは定番の発注計画を出す時に
まずベースになるのが「ANSER-2, B60, ZING2」でした。
元祖ANSERがしばしば無視されがちなのは「売り場で変色するから」でした。
今ではブロンズが空気に触れれば暗色化(酸化)する事ぐらい消費者がご存じですが、
当時は新品=ピカピカ、が当たり前だったので、しばしば問題になりました。

ZING2は特にこれといったウリが無いのがウリ、という不思議なパターです。
PING全盛の時代においては「クランクネックが嫌いな人向け」という、消去法の結果
売れているのでは?と思っていました。 
一言で言うとノーカンっぽいパターです。繊細さも...まあ感じられません。
そのくせプロの使用率が高いという不思議な一面があります。
女子プロにも使用者は多かったのですが、男子でも日本で荒稼ぎした
P.スタンコウスキー、L.ウエストウッドが使っていました。
以前に聞いた話だと、プロの中には繊細で寸分の狂いも無いようなパターだと
気疲れする人もいるそうです。ZING2はそのノーカンぶりがお金のかかる大事な
パットの時のシビレを緩和してくれるのかもしれません。。。あくまで想像ですが。

バックキャビティの刻印は「PATENTED」「US PAT...」「PAT PEND」の
3種類があります。(手元にある限りですのでもっと多いかもしれません)
これらは単に型の製造時期の違いだけでディティルは同じです。

画像の中の黄色っぽいヘッドがブロンズ素材のZINGです。
ZING2 Stainless_a0093304_1021847.jpgZING2 Stainless_a0093304_10212466.jpgZING2 Stainless_a0093304_10213491.jpgZING2 Stainless_a0093304_10214579.jpg

# by greishi_7146 | 2006-10-27 10:22 | PING STAINLESS
2006年 10月 27日

PING ANSER-2 Nickel Tour Finish

短命に終わったニッケル素材のパター。
後期になってフィニッシュが従来のピンパターのスタイルを踏襲した
バレル研磨から細かいサンドブラストに変わりました。
便宜上「ツアーフィニッシュ」と呼ばれ分類されましたが、
別にツアー仕様ではありません。 
個人的にはキズが目立ちにくいバレル研磨のほうがパターの機能面では
優れていると思いますし好きです。

ベリリウムニッケル合金は合金としては硬いにもかかわらず、
パッティング時に手が感じるフィーリング=打感はソフトで
フェースにボールがくっついている時間が長く感じられるようです。
いわゆるsoftではなくsoft feelと言ったほうがいいかもしれません。
素材としては理想的ですが、残念ながら歩留まりの悪さとコスト高
(どうも溶かして再利用、というのが難しいらしい、と言ってました)
が原因でアイアン(ISI-Nシリーズ)同様生産された期間は短かったです。

PING ANSER-2 Nickel Tour Finish_a0093304_914026.jpgPING ANSER-2 Nickel Tour Finish_a0093304_9141322.jpgPING ANSER-2 Nickel Tour Finish_a0093304_9142422.jpgPING ANSER-2 Nickel Tour Finish_a0093304_9143757.jpg

# by greishi_7146 | 2006-10-27 09:17 | PING ANSER