カテゴリ:KEN EDMISTON( 8 )


2007年 11月 03日

TOP FLITE PROTOTYPE by Ken Edmiston

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TOP FLITEのロゴがバックにあるプロトタイプです。
日本でツアーサービスをしていたスポルディングさんがツアープロに渡すように、と
作ったプロトタイプの最初のものです。
いわゆる叩き台になりますが、そうはいっても出来るだけ一発で納得してもらえるように
気を使っています。
具体的にはホーゼルの内側のラインとネックのカーブしているラインがスパっとかなり
真っ直ぐに意識して合わせてあります。プロ好みのネックといえるでしょう。


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ややネックが太く短い為無骨な顔をしています。繊細さの中にもどしっとした安定感を
出しているようです。


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ラインもドットも何も入っていないのは先入観なしに試してもらう為です。
一番重要な上からの姿をもとに細かい修正点を決めてカスタマイズしていく、という
方式はキャメロンさん始め多くのパター屋さんが取っている手法ですね。
非常に面倒です。感性の部分は作り手の手と目と頭しだいですので。

残念ながらその後すぐにスポルディングさんはツアーから撤退、続いてゴルフからも
撤退してしまいました。 一時期ブランド管理だけが仕事、という会社でしたが、
昔の御三家時代を知る者にとっては是非またトップフライトという名前が輝きを
取り戻すよう願いたいです。
ともあれ、そういった事情でこのプロトタイプはプロトタイプのまま終わりました。
アンサー型としてはとても出来の良いモデルなのでもったいなかったです。
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by greishi_7146 | 2007-11-03 16:53 | KEN EDMISTON
2007年 10月 19日

ANGEL by Ken Edmiston レフトハンドパター

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ケン・エドミストンさんの作品です。「エンジェル」=天使という名前のついた
オーソドックスな形状のパターです。1018スチールのインゴットから削りだした
柔らかい素材にガンブルーをかけています。 


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フェースに彫られた変な画が「エンジェル」です。
もちろん右用も作りましたが、この画像のパターはレフトハンドです。
CNCミリングのパターの場合、理論上はプログラムをひっくり返す(ミラー)事で
左用も簡単にデザインが起こせるらしいのですが、実際には刃の回転方向などの問題で
そう簡単にはいかないようです。 


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やや小ぶりなヘッドで、青みの少ないガンブルーをかけている事により余計にヘッドが
締まって見えます。 曲線と直線がうまく組み合わされてバランスの良い形です。


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すっきりまとまったトップビューです。トップブレードのサイトラインはこの手の
パターによく見られるドットではない点が珍しいですね。


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ネックのカーブがかなり強くつけられています。ライがややフラットなのはそのせいも
あると思いますが、「昔のパター」っぽさも意識しているのかもしれません。


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ちなみにモデル名にもなったフェースの天使の由来は「コイツを指でこすってから
パットするとよく入るんだ。まあおまじないみたいなもんかな」という事でした。
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by greishi_7146 | 2007-10-19 16:43 | KEN EDMISTON
2007年 09月 25日

SOLID, OR HYBRID?

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2本のパターはどちらもケン・エドミストン。フェース全体が黒いのがKS-03,
フェース中央に楕円形のインサートがあるのがKS-04です。
いわゆるクローンモデルで、形状は同じです。CNCで削る際もKS-04のほうに「インサート用の
凹みを作る」という工程が多いぐらいです。


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コストはKS-04のほうがはるかにかかります。CNCの工程上のプラスαより、むしろ
大きいのはその後の問題です。 凹みにきっちり合わせてカッパー(KEN EDMISTONの
場合テラリウムカッパーです)のパーツを作り、それをはめ込んだ後にフェースを
ミリングみなければなりません。
加えてーここが一番コストに影響するのですがー 歩留まりが決定的に悪くなります。
リジェクションレートはKS-04の場合KS-03の3−4倍だったそうです。

では、それだけコストとリスクをかけてまで何故カッパーフェースにするかというと
実はあまり意味は無いと思います。強いて言うなら「お客さんのニーズです」という
事になります。 ヘッドの素材そのものが非常に硬い場合、あるいはインサートを
除くヘッド全体にメッキ(表面硬度が金属の比ではないほどアップします)を
施す場合には柔らかい素材を打面に使用する意味はあります。
が、このパターはもともと1018の軟鉄をボディに使っている上、素材の表面硬度に
影響を及ぼさないようガンブルーを施しています。 
従って、この2本のパターは形状もスペックもほとんど同じで、どちらも非常に
ソフトな打感を持っているのです。大きく違うのは価格ぐらいで。


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後ろからみると区別がつきません


買った後のメンテナンスもKS-03のほうが楽です。

ではなぜKS-04 (KS-02,KS-06も同様です)の方が人気があったかというと、
これは「流行だったから」「カッコいいから」等々の『好み』の問題です。
確かにカッパーフェースのモデルのフェースのミリングマークが綺麗に両素材を
またいで連続する曲線になっている所や隙間なくピッタリと合った楕円の境界線を
見るとそれもうなずけます。

当時の販売価格
KS-01, KS-03 58,000円
KS-02,KS-04,KS-06 78,000円
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by greishi_7146 | 2007-09-25 15:00 | KEN EDMISTON
2007年 08月 01日

2つのアンサー型 〜KS-02とKS-04

ケン・エドミストン( KEN EDMISTON)さんのパターには3つの形があります。
パル4のようなブレードが長く毛色の違うKS-06を別にすると、2つの形状でそれぞれ
カッパーフェースとソリッドフェースの素材のバリエーションがあります。
KS-01とKS-02が同形状、KS-03とKS-04が同形状です。
ただこの2つの形状は、一見どちらもアンサー型です。


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フェース側から見る限り、どちらも典型的なアンサー型です。ソールのカーブの曲線が
よく見れば違う、という程度です。


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背面です。上がKS-04,下がKS-02です。こちら側から見ると違いが見えてきます。



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一番大きな形状の違いで、かつ特徴の違いでもあるのがこのネック部分です。
手前がKS-02、奥がKS-04です。KS-02はネックの上端まで真っ直ぐ立ち上がっている
為、ネックとホーゼルに角度がついています。いわゆるピンのクランクネックはこの
タイプです。それに対してKS-04はネックが上部でクキッと曲がり、ネック上端と
ホーゼルがほぼ平行になっています。好みは別れるところだと思います。
ただし、KS-02の場合もネックの内側の面とホーゼルの角度に合わせて研磨する事で
ボールと目の間にネックの上端が入り込まないように工夫はされています。
ちゃんと作ってあるアンサー型のパターは概ねこの部分の仕上げ方が上手いです。



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違いはもう一つ。KS-02(右)にくらべ、KS-04(左)はかなりなで肩です。


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トゥ側。KS-02が左、KS-04が右です。やはりかなり顕著な差です。

アンサー型、といってもアンサーとアンサー2に分けられます。
大体のパターデザイナーさんが両方の型を作るようですが、それぞれどちらが好み、
というのはあるようです。John ByronのDale Headはその名のとおりアンサー、
Kevin Burnsさんはアンサー2のなで肩タイプを繊細な曲面で表現しています。



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本家ピンのアンサーとアンサー2です。
こうやって見ると両モデルともにイメージよりなで肩ですね。
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by greishi_7146 | 2007-08-01 16:00 | KEN EDMISTON
2007年 04月 06日

KENNETH HARPER 〜KENさんのパター

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ブランド名「Kenneth Harper」のパターです。日本のクライアント向けに作った商品で、
Kenneth HarperとはKen Edmistonさんの事です。なので作り手も勿論本人です。


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モデル名は「アンコール1」 ノーネックでベントシャフトが入ったフェースバランスの
ブレード型です。 素材はステンレスとカッパーの削り出しです。名前は失念しましたが、
ステンレスは何か特殊なもので、かなり柔らかめだという事です。

KENさんはクラブに関する話の中でしばしば聞いた事の無い素材や処理法について
話してくれました。「スルトバス・ナイトラディング」とか「なんとかダイオキサイド」とか、
門外漢には何の事だかさっぱり判りませんでした。KEN EDMISTON KS シリーズの
フェースに使われているテラリウムカッパーもそうですが、80過ぎのおじいさんが
どうして特殊な素材や処理法に長けているかというと、本人の科学的素養もありますが、
ソールに刻印されている住所のUPLANDという場所がそういった金属加工や切削などの
産業が盛んな場所だ、というのがあります。航空機関係の製造に携わる企業も多く、
その為色々な情報や手段がそのへんにころがっているのだと思います。


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このパターはゆるやかなカーブを描くかなり厚めのトップブレードと、その為より深く
えぐられたキャビティを持つやや小振りなパターです。
トップブレードにはフェースと平行にラインを引き、縦方向のサイトラインはフランジに
短く入れられているだけです。構えてみると横のラインが利いてスパっとフェースが
決められるイメージがあります。 
実際のスイングウェイトはD1と軽めですが、小振りなのに重量感のあるイメージが
あり、早いグリーンに特に強そうです。


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最先端の削りだし技術と素材で作ったクラッシーなパター、という顔つきです。


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by greishi_7146 | 2007-04-06 17:11 | KEN EDMISTON
2007年 03月 10日

ARCHIVES ~KEN EDMISTON SOLID FACE

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鏡のように美しく磨き込まれた軟鉄ミルドのヘッドにかすかに青みのあるガンブルー
フィニッシュを施したKEN=EDMISTONのシグネチュアモデルです。
KS-02,KS-04,KS-06というテラリウムフェースのモデルが主でしたが、KS-01,KS-03という
ソリッドフェースのモデルもありました。重厚さと繊細さを併せ持ち、ガンブルーの
美しさがよく出たヘッドだと思います。



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コンベンショナルなKS-01。ストレートなネックがホーゼル(=シャフト軸線)に対して
角度を持つ、いわゆる「アンサーネック」です。


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ネックが大きく湾曲して上部でホーゼルに対して平行になるようデザインされたKS-03。
キャメロン/ニューポートにも見られるような「ネックで合わせる」タイプのヘッドです。
KS-01に較べ全体にやや曲線的なイメージ。

一般的なトゥバランスのパターでは、物理学上のセンターは幾何学上のセンターより
ヒール寄りに位置する。その両者の間に「芯」があり、そこでボールをヒットした時、
シャフトからグリップ越しに手に伝わるバイブレーションを覚える事がパット上達の
一つの鍵になる。また、その芯を感じる事が出来るのが昔から名器と称される
IMG5, DESIGNED BY ARNOLD PALMER, WIZARD600, PING ANSERといったパターに
共通した特徴だと思う。
 KENさんがクラシックパターのレストアやコレクションを
手がける上で学んだ事だそうです。 ロングブレードのKS-06を除いてこのシリーズに
サイトラインやドットが入っていないのはそれが理由だそうです。 
芯を感じる...ちょっと哲学的で「目からウロコ」ではないですね。
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by greishi_7146 | 2007-03-10 17:22 | KEN EDMISTON
2007年 01月 17日

PUTTER COVER

KS-02.KS-04,KS-06等KEN EDMISTONパターに使われているパターカバー。
CAMERON, KEVIN BURNS, BETTINARDI始め様々なデザイナーが採用していた
AM&E 製のULTRA LEATHERです。
ULTRA LEATHERという名前ですが、GENUINE LEAHTHERではないと思います。
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AM&E PUTTER COVER
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by greishi_7146 | 2007-01-17 22:39 | KEN EDMISTON
2006年 12月 15日

KS-02 by Ken Edmiston

話しだすと長くなるKEN EDMISTONさんと彼のパター。

ANSERのブロンズ色のパターが続いてなんだかボディビルダー選手権のような
色合いになってしまったのでとりあえずアップです。
KENさんについてはそのうちゆっくりご紹介する事にしようと思います。

「スコッティ・キャメロンやベッティナルディがパリコレに出品する服飾デザイナー
だとしたら、私は町のテイラーのようなものだ」この言葉に集約される彼のスタンス。
画像はそんな「仕立ての良い」一本です。a0093304_20563744.jpga0093304_20565014.jpga0093304_205744.jpg
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by greishi_7146 | 2006-12-15 20:57 | KEN EDMISTON