カテゴリ:PING NICKEL( 9 )


2009年 10月 09日

PAL 5BZ Nickel

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ニッケル素材のパル5BZです。
BZシリーズという、ラインアップとしては今ひとつパッとしなかったシリーズで、パル型という
大所帯でありながらアンサー型に較べるとちょっとマイナー感がぬぐえない形状を持ち、
しかもニッケルという人気があるものの短命に終わった素材で出来ています。


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などと書くといかにも「不幸な境遇」みたいですが、パターとしての完成度は非常に高いです。
もともと、大きな曲がりを持つ事によってフェースバランスと大胆なオフセットを実現するようデザインされた
BZシリーズは、そのネック形状ゆえ余り線の細いヘッド形状(ブレード型)では視覚的にバランスが
取りにくいです。パルはその点、B60などと較べると小さいですが、アンサー型と比較すると上から見た
投影図が少しすんぐりとした長方形なのでシャフトのベントとの違和感が少ない・・・と思います。


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何の変哲もないルックスですが、BZシリーズのコンセプトのキモである「スッと引く」イメージは
出しやすいのではないでしょうか。
とはいえ、あらためて見るとやはり「何の変哲もない」ヘッドだなあ、とは思います。
ここまで平凡だとかえって非凡、という形状に、明らかに非凡(賛否は別にして)なシャフトが
ささっているパター、と言えばピンとくるでしょうか。
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by greishi_7146 | 2009-10-09 18:11 | PING NICKEL
2009年 06月 01日

BeNi ニッケル

ニッケル素材、もうちょっと正確に書くと「ベリリウムニッケル合金」という素材の事です。


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ピンではパターアイアンに使われた事がある合金です。他にもクリーブランドがウエッジに採用した事があります。また、Bobby GraceさんがKBI アンサーを踏襲したKBI パターに使った事もあります。ニッケル合金をゴルフクラブに
使った元祖、という事では多分オリジナルのKBIアンサーではないか、と思います。確証はありませんが。


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ベリリウムニッケル合金自体は決して柔らかい素材ではないようです。強度・硬さともに非常に「強い」金属だそうです。
何で打感が柔らかいのか、というとこれは「フィーリング」レベルの問題なので数値だけで説明出来るものではないようです。


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強度に優れていて(=薄くするべき所を思い切って薄くできるという事でもあります)かつ打感が柔らかい、というと
ゴルフクラブにとってまさに願ったり適ったりの特性のように思われます。じゃあ何でこぞってニッケルを使わないのか?
それどころか誰も使おうとしないのか?というとこれはひとえに「割に合わないから」という理由からです。
1)歩留まりが悪い 2)リユースが出来ない 3)それゆえ製品のコストが跳ね上がる 商業的には負の連鎖以外の
何物でもありません。その他にも素材の均一化が簡単ではない、というパターはともかくアイアンにはちょっと
問題になりそうな欠点もあります。

それだけ商売としては問題が多い素材ですが、それでもそれらの問題を補ってあまりある「柔らかいのにカチっとした」
独特の打感にはいまだに多くのファンがいます。中古市場での流通量が少ないのは生産された数が少ないという
ファクターの他に「なかなかユーザーが手放さない」というのもあるようです。確かにオークションでも中古屋さんの
店頭でも決して供給量は潤沢ではないようですし、あっても割高なようです。
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by greishi_7146 | 2009-06-01 16:48 | PING NICKEL
2008年 11月 23日

ANSER 5BZ Nickel 〜ニッケル 左用

出張前にANSER 5BZニッケルをアップしたところ、いつもご覧いただいている
yasumapponさんから「最近入手しました」と画像をお送りいただきました。
貴重な画像と情報をご提供いただきありがとうございます。


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裏写しではありません。ご覧の通り左用です。yasumapponさんは何人かいらっしゃる
「レフティ軍団」(実在はしていません、念のため)のお一人で、いつも色々な情報を
お送りいただいています。
I/C ANSERに続き、ニッケルのパターはこれが二本目だそうです。
それにしても・・・こんなマイナーなモデル(といっては失礼ですが)の左用なんて
よく見つかったものだなあ、と感心しきりです。


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トップ画像です。シャフトの大きな曲がり、特に前方への出っ張り具合が気になる方も
多いと思います。BZベントのシャフトはマレット型のような幅があるヘッドのほうが
見た目の違和感は少ないと思います。反面、ボールをスイープする意識の強いタイプの
パッティングの方にはこの長いブレードタイプが安心感があるかもしれません。
商業的には一長一短の差が大きいモデルは大ヒットはしません、どちらにせよ。


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シャフトレベルの画像もお送りいただきました。見慣れない色使いのピンマンロゴ(通常は赤です)と
これまた見慣れないBIG Zという文字。(通常BZと入っているか、何も表記されていないかのどちらかです)


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yasumapponさんから「UKと表記されています」との説明がありました。なるほど確かに
UK, ENGLAND,等の文字が見てとれます。UKは世界中のPINGの現地法人の中でもちょっと
特殊な存在で、その生い立ちも関係して比較的独立独歩の機運が高く、また生産加工や
販売方法など「ヨーロッパ統括」としての自由裁量度も高いようです。

それにつけても、右用ですらほとんど見かけないこのANSER 5BZニッケルまで左用を
作っていた、という事実は知ってはいてもこうして目の当たりにするとあらためて驚かされます。
型代や型の管理、生産時の工程などなどの諸事情を考えると正気の沙汰とは思えない実直さです。



恒例の反転画像です。


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by greishi_7146 | 2008-11-23 11:45 | PING NICKEL
2008年 11月 12日

ANSER 5BZ Nickel 〜ニッケル

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ピンパター、ANSER 5BZのニッケルです。
ステンレス素材と色が似ているので区別しやすいようロゴが金色です。
ステンレスと並べてみるとニッケルのほうがやや黄色ががった銀色で、同じバレル研磨で
やや光沢が強いのが特徴です。


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アンサーと較べて胴体部分が大きいのでネックが無くてもバランス・総重量ともに過不足無い
スペックです。フェースが薄べったく見えるのはブレードが長いからです。


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すっきりとしたトップです。BZベントのシャフトがセットアップしたボールにかかるので
それが気になる人には絶対に使えないパターではあります。スイープ型のパッティングの方には
逆に安心感になると思います。

オカムラゴルフさんの「よくある質問」のページでブロンズパターのフィニッシュが変わる、との
情報を拝見しました。今の光沢のあるフィニッシュからマット感のあるフィニッシュに
随時変わるそうで、これは個人的には大歓迎です。ブロンズのような黄色が強い色の
場合は光らせるとかなり太陽光を反射してしまいます。ミラー仕上げよりサテン、サテンより
バレル、というのがベターだと思います。ただ、バレルだと売場での見た目がパッと
しないのでそこは考えどころなのですが。
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by greishi_7146 | 2008-11-12 18:37 | PING NICKEL
2008年 06月 03日

Nickel 〜ANSER と ANSER-2のニッケル

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ニッケルのパター。定番のアンサーとアンサー2です。
どちらも(というより全てのニッケルが)今では生産されていません。


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どちらもお馴染み、というより嫌と言うほど見る機会の多い、パター史上最もポピュラーな
モデルですが、同一素材で同時期に作られたのはこのニッケルが初めてです。
アンサーはブロンズの他に昔カッパー、ニッケルで僅少ですが作られた事があります。
アンサー2はステンレスの他にカッパーがありました。(ブラックサテンもありますが、
これは素材としてはステンレスです) 従ってカッパーは両方に「存在していた」のですが、
時期が全く異なります。
こうして並べて両者を較べて見るには同じ素材のほうが判りやすいですね。
どちらも「アンサーらしいアンサー」「アンサー2らしいアンサー2」ですし。


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こうして見ると、やはり両者性格が異なるモデルだと言えます。
アンサーとアンサー2の一番の違いである「素材」「色」という要素が無いので
かえって形状の差が際だちます。


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スペックはANSERがD5/508g、ANSER-2がD1/501gでした。(どちらも34")
ニッケルパターはどうも公差が大きいように感じます。ANSER-2は経験上もうちょっと
重いはずなので、これはヘッドが少し軽いのかもしれません。
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by greishi_7146 | 2008-06-03 17:16 | PING NICKEL
2008年 01月 06日

PAL-2 Ni 〜パル2 ニッケルパター

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ベリリウムニッケル素材のパル2です。
ANSER4と並び、ニッケル素材のモデルの中ではともすると忘れてしまいそうになる
モデルです。地味ですし。


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ANSER4、ZING2と同じくフレアードチップのシャフトを使ったオーバーホーゼルです。
ベリリウムニッケルのような金属を使う場合、この細くてS字型のネックが折れやすくなる
と思われますが、鋳造後の熱処理に自信があるのでしょう。このへんはステンレスやブロンズで
培ったノウハウなのでしょう。


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オフセットも強すぎず弱すぎず。ちょうどシャフト一本分ぐらい前に出ている感じです。
使い勝手はアンサー型というよりむしろオフセットのついたL型に近いです。
ニッケル特有の柔らかくてカチっとした(変な表現ですが)打感は、スィープ型より
タップ型のパッティングのほうが楽しめるかもしれません。形状でいえばL型ですね。
その点では後に作られたセドナなどはニッケルで作ったら面白かったと思います。


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ソールやフェースの形状はステンレスのパル2と同じです。
シャフトの入り方やネックの立ち上がり方から見てもあまり極端なハンドファーストで
使うパターではないせいか、ソール中央はアンサー型に較べなだらかなRを描いています。


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ステンレスのパル2と比較すると全体的に少しだけ「切り立った」イメージです。
トップブレードも少しだけ厚く、その為ヘッド重量が重く、バランスはD7+(34")です。
この重さが打感をより柔らかくさせていると思われます。


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グリップはスタンダード(ピストル)がついています。初期のニッケルパターは
基本的にステンレスのモデルと同じでフェースバランス(ANSER 5BZ, PAL 5BZ, ZING 5BZ, B60 5BZ)がCL5, J BLADE3だけがGL1, I/C SCOTTSDALE ANSERがTS1で
ANSER-2, B60始めその他のパターにはピストルグリップが使われました。

ニッケルの頃はパル2は人気モデルの一つで、IsoPur, IsoForce,IsoPur2にもラインアップされました。
その後G2, G5iではクランクネックのPAL (PAL4)型が採用され、PAL2は姿を消しました。

ニッケルのパル2は(ANSERやZING2と比較して)あまり売れなかった、という事もあり
中古市場にもオークションにも残念ながらあまり出てきません。
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by greishi_7146 | 2008-01-06 17:20 | PING NICKEL
2007年 09月 27日

B60 5BZ Nickel

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BZシリーズの1モデル、B60 5BZ のニッケルモデルです。


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お馴染みのB型シェイプに曲がりの大きなBZベントシャフトがついています。
BZベントシャフトは一般的にパターに使われているベントシャフトと違い、
ヘッドからの立ち上がりが垂直でなく、角度がついています。


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ヒール側からセンターへ、ヘッドのフェース後ろぐらいから前方へとかなりダイナミックな
曲線を描いています。この曲線を連続する直線の組み合わせにするといわゆるスラント
ネック(ピンの場合はKSシリーズ)になります。


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ソールのルックスはステンレスのB60とほぼ同じです。わずかな違いですが、
スクープ対バウンスの角度差が5BZのほうがやや付いているようです。
その為、その境界のラインがより目立つように感じます。
BZシリーズはハンドファースト気味に構えたほうがシャフトの曲線を生かせるように
デザインされています。(他のBZシリーズも同じです)前方に向かって突き出すように
曲がっている為です。


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B60との比較です。 見た目では5BZのほうが全体的に一回り大きいように感じますが
横幅(フェース幅)はほぼ一緒です。 前後方向では5BZのほうが大きいです。
ニッケルという素材の比重のせいもありますが、このヘッドの厚みの差がそのまま
スペック差となってあらわれています。 この現物(34")で511g/D9+です。
ハンドファースト気味に構えてヘッドの重さでストロークしていくには
このぐらい重いほうが良いですね。

B60 5BZはステンレス、ブロンズ、ニッケルと作られました。
ブロンズは何かの拍子にイレギュラーで作ってしまったようですぐに生産中止に
なったと記憶しています。ニッケルは他のモデルやISIのアイアンと同様、一斉に
生産中止となりました。 今でもステンレスは作っているようです。

BZシリーズの中では1,2を争う人気モデル(BZシリーズそのものがあまり人気は
ありませんでしたが)で、根強いファンがいたようです。


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by greishi_7146 | 2007-09-27 15:56 | PING NICKEL
2007年 04月 13日

STR Nickel

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1998年に発売されたニッケル最後のモデル「STR」です。時を同じくしてステンレスの
モデルも発売され、こちらはまだ生産されているようです。


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ニッケル後期に発売されたので、当初よりツアーフィニッシュ(サテンフィニッシュ)でした。
ノーホーゼル、ベントシャフトでスクエアな外観ですがフェースバランスではありません。
どうもコンセプトが今ひとつはっきりしないデザインです。


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フェース側から見てもソールも、本当に特徴の無いヘッドです。
34インチでE4, 514グラムとかなり重めのスペックです。

発売後時を待たずしてニッケル素材そのものが生産打ち切りになったという、
運の悪いというか、間が悪いモデルです。
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by greishi_7146 | 2007-04-13 17:46 | PING NICKEL
2007年 04月 07日

J BLADE3 Nickel

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ショートネックのブレードモデル、J BLADE3のベリリウムニッケルです。
ステンレスと金属の色が似ていて見間違いやすいですが、ロゴが金文字なのがニッケルです。


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ヒールからトゥにかけて真っ直ぐでフラットなトップブレードを持ち、原型となった
J BLADEと較べネックがセンター寄りに立ち上がった、T型に近いパターです。
ロングスラントのKSネックを採用したJ BLADE 5が真っ直ぐ引いて真っ直ぐ出す
スイープ型のパッティングに適しているのに対して、こちらはインサイドインのスィープ型に
適している形状です。 
J BLADE, J BLADE3, J BLADE5の中では一番ベリリウムニッケルの独特の打感に
合うのではないでしょうか。


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グリップは細身でストライプ入りのGL1。このグリップが標準採用されているのは
全モデル中J BLADE3だけです。



J BLADE3は他にステンレス、ブロンズの両素材でも生産されましたが、なぜかブロンズは
短命で、あっという間に生産中止になりました。


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現在も生産されているステンレス素材(画像は当時のオリジナルフィニッシュ)


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すぐに生産を打ち切ったブロンズ
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by greishi_7146 | 2007-04-07 17:09 | PING NICKEL