2009年 03月 23日

ロングとスラント

a0093304_15235614.jpg



どちらも最近のパターではあまり見かけないものです。
長いクランクネックと長いスラントネック。


a0093304_15245014.jpg



一時期はパターの世界を席巻していましたね。あれはもう10年以上前でしたでしょうか。
デザイナーズパター全盛期の頃、百花繚乱のメーカーさんがこぞってラインアップに加えていたのが両者です。


a0093304_1526658.jpg



そんな中の末席に名を連ねていたKatsu Yamamotoパターの場合は9711(Long)と9712(Slant)がありました。
海外向けモデルでは2003(L)と2004(S)がそうです。
Kevin Burnsさんの場合はSNとかLNなど、各モデルの番号の後ろにネック形状がありました。


a0093304_1534581.jpg



ピンの場合はKSシリーズがロングスラントでした。5シリーズがロングに対応するのですが、どちらかというと
長いというより「ゴツイ」クランクでした。




a0093304_15343681.jpg



一時期それほどパターの世界を席巻し、なくてはならないmust-have-itアイテムだった両者はなぜ生き残れなかったんでしょうか。
ネックを長くする事の最大のメリットはやはり「フェースバランス」だと思われます。ブレード型で、しかもピン型の
ネックを踏襲したままフェースバランスにする場合の解決法A,Bみたいなもの、それが両ネックです。
正確にはロングネックありき、でその短所であった「ネックがボールにかかり、セットアップの時に邪魔くさい」という部分を
改良する形でスラントネックが出ました。なのでA,A'と言うべきかもしれませんね。


a0093304_15484340.jpg



いっぽう、フェースバランスというメリットに対して、ネックが長いという事は「腰高な」ヘッドになってしまうという
馬鹿にならないデメリットも存在します。ヘッド(ブレード)が小さければ小さいほど、この傾向は顕著なのは言うまでも
ありません。 腰高でかつヘッドが小さく見える、というのは視覚的にも安定感を著しく損ないます。

深重心、センターシャフトなど、そもそも「フェースを開いて閉じる」というパッティングストロークの大前提にも
重大な変化をもたらすパターの進化(そう言い切れるかは異論もあると思いますが)の前にはネックを長くする
というささやかな工夫は置き去りにされてしまったのかもしれません。 異素材インサート、異素材コンポジット、
重量調整・・・クラブの中では一番保守的なパターのテクノロジーでもこれだけの新技術がこの10年ちょっとの
短い期間に取り入れられました。 その事を考えると、むしろ形状がここまで変わらずに、変な言い方ですが
未だにピンアンサー型が一番のスタンダードであり続けているほうがむしろ不思議な事なのかもしれませんね。
[PR]

by greishi_7146 | 2009-03-23 15:55 | OTHER PUTTERS


<< 親知らず      50年の重み >>