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THE BANK OF PUTTERS

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2008年 10月 10日

14本目のチョイス

ゴルファーがプレーに使用出来るゴルフクラブは14本まで。
余程のプレイベートでもこのルールに対しては皆さん厳しく己を律しています。
逆に殆どのゴルファーが14本目一杯持ってラウンドします。ルールの範囲内でルールを
最大限に活かしてプレーをするのはある面当たり前でしょう。
なのでここでは14本のクラブを使ってゴルフする、という前提でお話します。

14本目のクラブ・・・こう書くと多くの方がパターの事だと考えます。
「ドラにFWにアイアンサンドまでで。。。で、パター」という具合です。長いほうから
挙げていくのでどうしてもパターは最後にカウントます。それ故しばしば14番目のクラブ、
というようにも考えられがちですが、パターは実は1本目のクラブであり、1番目のチョイスです。
「今バッグに入っているクラブを一本だけ抜いてプレーするとしたら?」という問いに
いきなりパターを抜く人はいません。それどころか、一番最後まで抜く事が出来ないクラブはパターです。
一番最後までバッグに残るクラブ=1番目のチョイス、という事です。

さて、そこで14本目のチョイスです。上の言い方に置き換えると「一番最初にバッグから
抜くクラブ」という事です。言い方は悪いのですが一番優先順位が低いクラブ、あるいは
他の13本を選んだ後の「追加クラブ」です。こう書くと何だか「どうでも良い一本」
のように響きますが、これまた逆です。パターを筆頭に半ば義務のように入れたクラブの残ったスペースの
最後の空きを占めるクラブなので、そこには使う人の切実な意志が反映されます。


14本目のチョイス_a0093304_16583586.jpg


14本目は人それぞれです。ユーティリティであったり3本目のウエッジであったり、
あるいは高番手FWなど。選ぶ理由も距離のギャップを埋める為等の積極的理由から
苦手なバンカー脱出専用、というような切羽詰まったものまで様々です。
共通して言える事は14本目こそがゴルファー一人一人、その人の個性が一番見える
クラブだという事です。

画像のクラブは「チッパー」と呼ばれるクラブです。アプローチに特化したクラブです。
7番アイアンやウエッジでピタピタ寄せが決まる人にはまず用はありません。
どちらかというと「切羽詰まった需要」に応えるクラブです。
ゴルフ業界では「ニッチ」と呼ばれるジャンルです。


14本目のチョイス_a0093304_174155.jpg


個人名を出すのも申し訳ないですが・・・正直な人なんですね。

プロダイン、というブランドがあります。。。ありました。
元々はアメリカの歴とした総合クラブメーカーのブランドです。後年日本ではこの手の
「ニッチ(隙間商品)」「お助けクラブ」で有名でした。
コンセプト、商品、デザイン・・・イージーに作られがちなこの手のクラブにしては
とてもスタイリッシュで主張のあるクラブは思いの外幅広い層に支持されていました。
このブランドについても話すと長くなります。また「身内」なのであまり手放しに
褒めるのはちょっと問題ありそうなので書きづらく、ここまで放置していました。
当ブログにお問い合わせをいただく事も多く、そろそろ書かなきゃな、と思案しています。
まあ、ピンと違ってそれほどすごいストーリーなどはあるべくもないのですが。

by greishi_7146 | 2008-10-10 17:11 | OTHER IRONS/WOODS


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