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2008年 05月 31日

フェースバランス

今更説明の必要も無いほど市民権を得ているパターの理論であり、機能でもある
フェースバランスについてです。
シャフトの軸線がヘッドのセンター(重心)に向いている事でトゥ側とヒール側のバランスが
取れた状態になっている時、理論上フェースの直進性は高くなります。
グリップとシャフトのネック近くを2本の指の腹に乗せるとフェースが真っ直ぐ上と指す
状態になっていればパターはフェースバランスです。そうでないパターはトゥ側が下を向きます。


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一番シンプルなのが「ヘッドのセンターから真っ直ぐシャフトを立ち上げる」という方法です。
ただし、この場合はオフセットが付けにくいです。加えてセンターシャフトには違和感を
覚える人も少なくないので好き嫌いがはっきり分かれるパターになります。
とはいえ現在のフェースバランスのパターの主流はこの方法です。



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オフセットをつけたフェースバランスのパターを作る場合には軸線がセンターに向くように
するためにネック、あるいはシャフトの曲がりを長く(大きく)する必要が出てきます。
ピンのパターの場合、この3種類のネックがフェースバランスパターのカギです。


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5シリーズのネックです。アンサー型のクランクネックでフェースバランスを出そうと
するとかなりネックが大きくなります。視覚的にホーゼルがネックにかかるのが欠点です。
もっとも、このネックを照準器がわりにセットアップする人もいるのでこれは好き嫌いですね。
視覚的にスッキリさせたい場合はネックの直線距離(立ち上げ)を長くしてルール制限
いっぱいのロングネックを作る方法(キャメロンパターでかつて違反になったのがありましたね)も考えられますが、ネックが極端に長いとフェースバランスの長所である
直進性という点でしっくりこなくなりがちです。


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KSシリーズのネック、いわゆるスラントネックです。この方法だとネックがボールを
遮らないので視覚的にはスッキリします。 ただ、ネックが長くなるため、ヘッドサイズが
コンパクトだとアンバランスになってしまうので、あまり小さいブレード型ヘッドには
向いていない方法だと思います。フェースバランスのスラントネックに短いブレードの
パターがあまり無いのはこういう理由ではないでしょうか。
一時期爆発的に流行ったネックですが、今はあまり見ません。
このネックだとトップブレードの研磨がしにくい、という製造上のデメリットも大きいです。


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ネックが邪魔なら・・・という発想からシャフトを曲げた例です。ピンの場合はBZベント
という、非常に曲がりが大きいものを考案し、採用しました。左右方向だけでなく、
前後方向にも大きく曲がったシャフトで、フェースバランスにするという目的だけなら
ここまで曲げる必要も無いぐらい大きく曲がっています。
実際、他のメーカーが採用しているベントシャフトは殆どが「ダブルベント」と呼ばれる
曲がりの大人しいものです。BZベントシャフトの場合、意識してオフセットを大きく
しているのはピンパターの設計の根っ子ともいえる部分に関わっているように思えます。

フェースバランスは特にショートパットには効果的だと思います。反面、振り幅の
大きいロングパットの時にフェースローテーションがスムーズではない、といって
嫌う人もいらっしゃいます。 どちらを取るか・・・中々魔法の杖ってのは無いものですね。
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by greishi_7146 | 2008-05-31 18:36 | PING OTHERS


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