2007年 11月 23日

PING ZING Stainless Steel 4-9,W,S,L

a0093304_1651074.jpg


ピンのジングアイアンです。


a0093304_1652646.jpg


世界一のベストセラーモデルであるアイ2〜アイ2+の後、満を持して登場した
ニューモデルはご覧のとおりなんともいえない変な格好をしたヘッドでした。
賛否両論、というよりやはりネガティブな意見が多いモデルでした。


a0093304_16543336.jpg


それでも発売された翌年にはチョイス誌のアイアンオブザイヤーに選ばれ、また何だかんだ
言われながらもものすごい数が売れたのも事実です。
ただ、名器EYE2+の後に出たという事と、世界中が今か今かと待ち望んでいたピンの
次の一手、という「期待値」が一人歩きしてしまった分が評価面でのハンデには
なっていたように思います。(このハンデ戦は後にメタルウッド登場時に繰り返されました)


a0093304_1658673.jpg


これがネガティブな評価のうち一番大きな要素となった「構えた時の違和感」の原因です。
当時の常識ではアイアンのトップブレードというのは真っ直ぐ、それも出来るだけ細く
する事が求められていました。また、あえてそれに逆らって設計するだけの理由も
なかったので構えた時に目に入るアイアンのヘッドはもっとスッとしていました。
オーソドックスなアイ2+ですらそれまでのブレードアイアンと較べての違和感を
訴えるゴルファーが多かった当時にこの顔は「奇をてらった」と言われたのも無理が
ない事かもしれません。


a0093304_1723755.jpg


フェース側から見てもトップ部分の段差のような厚みはかなり・・・よく言えばユニークです。
トゥ側、ヒール側の耳たぶのような出っ張りもかなり目立ちます。
効率よく周辺に重量を配分しようとした結果のこの形状は、それゆえに好む人と
それゆえに嫌う人をはっきりと分ける踏み絵のようなものかもしれません。


a0093304_1752911.jpg


このアイアンは1992年、ちょうど私がフェニックスの工場で毎日トンテンカンテン
クラブと格闘していた時期に発売されました。それまでゴルフクラブというものに
全く縁が無く無知だった私は「ああ、アイ2とはだいぶ形が違うなあ」とか「何か
ロフトライがいじりにくいヤツだなあ」ぐらいしか感じませんでしたが、社内には
「おいおい、これで大丈夫なのか?」という声がさざなみのように起こってました。
カリスマの作ったものだから、というカーステンさんに対する絶対的な信用が
無かったら大変だっただろうな、と思います。


a0093304_1793993.jpg


とはいえ、ジングをピン史上最高のアイアン、と賞する声も少なからずあります。
まあそれだけ賛否が両極端だ、という事ですが、個人的には私はこのモデルは好きです。
少々重心が高いので日本のコースではちょっと扱いづらい点はあるとは思いますが、
方向性やミスに対する寛容さなどはピカイチだと思います。ただ、ヘッドのデザインが
何か作用するらしく、スチールシャフトの場合ミスヒットはかなり手に響きます。
「お仕置き」と呼んでましたが、特に冬場はシビレます。
「距離が出ない」というのが上級者の共通した感想でした。別にアイアンの飛距離が
10ヤード他の人に負けてもこちとら痛くも痒くもないんですが、そうではない人も
いらっしゃるようです。


a0093304_17152272.jpg


画像のセットのシャフトはNOVUS CFP57。Carbon Fiber Product 社製で
「軽量、硬め、低トルク」という、カーステンさん好みに近いスペックです。
日本向け以外はカラーが赤ですが、日本向けはピーコックグリーン(アメリカでは
Kelly purpleと呼ぶらしいです)を特注していました。当時のピンにしては画期的な
対応です。 かなりザラザラなシャフトで、すぐにこすれて黒の下地が剥き出しになる
のが玉に瑕です。 
軽量シャフトの為、このセットの5番で373g/C6+ でした。

ジングはアイ2+同様ステンレスとベリリウムカッパーの2素材があります。
カッパーのほうは中古市場やオークションでもなかなか人気があるようです。
[PR]

by greishi_7146 | 2007-11-23 17:21 | IRONS/PING


<< JEAN D' EVE...      KARSTEN U.K. >>