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THE BANK OF PUTTERS

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2007年 09月 25日

SOLID, OR HYBRID?

SOLID, OR HYBRID?_a0093304_14401294.jpg


2本のパターはどちらもケン・エドミストン。フェース全体が黒いのがKS-03,
フェース中央に楕円形のインサートがあるのがKS-04です。
いわゆるクローンモデルで、形状は同じです。CNCで削る際もKS-04のほうに「インサート用の
凹みを作る」という工程が多いぐらいです。


SOLID, OR HYBRID?_a0093304_14443576.jpg


コストはKS-04のほうがはるかにかかります。CNCの工程上のプラスαより、むしろ
大きいのはその後の問題です。 凹みにきっちり合わせてカッパー(KEN EDMISTONの
場合テラリウムカッパーです)のパーツを作り、それをはめ込んだ後にフェースを
ミリングみなければなりません。
加えてーここが一番コストに影響するのですがー 歩留まりが決定的に悪くなります。
リジェクションレートはKS-04の場合KS-03の3−4倍だったそうです。

では、それだけコストとリスクをかけてまで何故カッパーフェースにするかというと
実はあまり意味は無いと思います。強いて言うなら「お客さんのニーズです」という
事になります。 ヘッドの素材そのものが非常に硬い場合、あるいはインサートを
除くヘッド全体にメッキ(表面硬度が金属の比ではないほどアップします)を
施す場合には柔らかい素材を打面に使用する意味はあります。
が、このパターはもともと1018の軟鉄をボディに使っている上、素材の表面硬度に
影響を及ぼさないようガンブルーを施しています。 
従って、この2本のパターは形状もスペックもほとんど同じで、どちらも非常に
ソフトな打感を持っているのです。大きく違うのは価格ぐらいで。


SOLID, OR HYBRID?_a0093304_1454538.jpg


後ろからみると区別がつきません


買った後のメンテナンスもKS-03のほうが楽です。

ではなぜKS-04 (KS-02,KS-06も同様です)の方が人気があったかというと、
これは「流行だったから」「カッコいいから」等々の『好み』の問題です。
確かにカッパーフェースのモデルのフェースのミリングマークが綺麗に両素材を
またいで連続する曲線になっている所や隙間なくピッタリと合った楕円の境界線を
見るとそれもうなずけます。

当時の販売価格
KS-01, KS-03 58,000円
KS-02,KS-04,KS-06 78,000円

by greishi_7146 | 2007-09-25 15:00 | KEN EDMISTON


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