2007年 09月 12日
思った以上にクラシック(アンティーク)クラブの本というのは出版されています。 言い換えればそれだけ蒐集家や研究者が多いという事でもあります。 この分野では上野喜久男さんの「名器の系譜」が有名で、内容もなるほどと言える 充実ぶりです。昔、カリフォルニアのRalph W. Miller Golf Library and Museumという ゴルフ文献の博物館を訪れた時に「KIKUO UENOの本を送って欲しい」と館員さんに 頼まれて送った事があるぐらい海外でも有名です。 さて、この本はそんな何冊も出ている中の一冊です。作者はJOE CLEMENTという人です。 好きが高じてクラシッククラブの収集や売買を通じ蓄積された知識をまとめたのが この本のようです。 同時にGOLF DIGESTへの寄稿や保険会社への証明書の為の鑑定なども 行っていたようです。 他の研究家と較べ、より「VALUE」に踏み込んだ記述が 目立ちます。 好きな方には宝の山でしょう。現在アンティーク市場で人気があり、高値で取引される クラブの地層よりやや古い地層の物が多いようにも見えますが。 定番のマグレガーのウッドシリーズにはかなりページを割いています。このカテゴリーは どの研究家さんも力を入れていますね。この本では写真とモデルの説明の他に 「キーポイント」としてシャフトの特徴からインサートのスクリューの数など、 オリジナルの状態を見分けるポイントを簡潔に書き出しています。 パターも有名どころを中心に、かなりの数を網羅しています。 コレクタビリティTOP10というのもあります。やはりG.LOWのBRISTOL/SPORTSMAN WIZARD600が一位です。また、「べからず集」もあり、そこには「フランジ削るべからず」 「リシャフトするべからず」等々の「高い価値を保つ為の心得」みたいな注意がかいてあります。 あまりメジャーでないモデルも出ているので重宝です。前述の「名器の系譜」とこの本 でかなりの範囲をカバーできると思います。 惜しむらくはカラー写真が少ない事と画質です。自費出版ゆえの低予算と当時の 写真の水準ゆえで仕方がない事ですが。 今のデジタル技術や印刷〜製本の低コスト化、さらにはインターネットという表現の場が 当時にあれば、このJOE CLEMENTさんを始め研究家の皆さんももっ多くのものを 後世に残せたのでしょう。 他にも何冊かこの手の資料が手元にあります。物持ちの良い父親を持って本当に 助かってます。
by greishi_7146
| 2007-09-12 17:52
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