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THE BANK OF PUTTERS

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2007年 08月 18日

K.W. MURRAY 〜ケンモーリーのパター

K.W. MURRAY 〜ケンモーリーのパター_a0093304_1543181.jpg


削りだしパターの草分け的役割を果たしたK.W. MURRAYのパターです。
K.W. MURRAYとはクラシックパターの研究とコレクションで知られていたアメリカ人の
名前で、正確には「ケイ・ダブリュー・マレー」というような発音表記になります。
「モーリー」という呼び名は商標上の問題を回避する為です。 ビリヤード台やキューで
有名だったMURRAYという同名のメーカーがあり、ここの商標と同じカテゴリーでカブって
いる為、相手に敬意を表しつつお目こぼしいただければ、という構えです。



K.W. MURRAY 〜ケンモーリーのパター_a0093304_15512626.jpg


全部で7モデルが「定番」として展開されました。他に色々な特注仕様は存在しますが、
基本形はこの7種類です。NO.7のみ2万円高く、他は148,000円でした。


K.W. MURRAY 〜ケンモーリーのパター_a0093304_15532298.jpg


これがNO.7です。いわゆるTPA18型です。削りだしの場合、ヘッドの大きさでかなり
原価が大きく違ってきます。このNO.7だけが値段が高いのはそのせいです。
フェースのクロスドットは凹みを付けた所にペイントを入れています。
モデルによってはここにシルバーのピンを入れているものもあります。


K.W. MURRAY 〜ケンモーリーのパター_a0093304_15555843.jpg


バック側です。 左右のスロープの模様はこの後の削りだしブームで大流行した手法です。


K.W. MURRAY 〜ケンモーリーのパター_a0093304_15583925.jpg


トップです。 トップブレードに横一文字に入った白いサイトラインが利いています。
トップブレードはやや細めです。これは全体の重量が重くなる形状上の理由で太くは
出来ないのだと思います。


K.W. MURRAY 〜ケンモーリーのパター_a0093304_1604393.jpg


サイトラインの代わりにロゴが入っています。細くて小さい文字なので構えた時には
立派にラインの役割を果たします。このへんの遊び心は粋ですね。


K.W. MURRAY 〜ケンモーリーのパター_a0093304_1621874.jpg


フェースとソールは鏡のように磨き上げられ、青みを帯びた美しいガンブルーで
仕上げられています。TP MILLSのパターもそうですが、当時のガンブルーは今のもの
よりも青みが強くて繊細です。
画像にすると本物の美しさが全く出ないのが歯がゆいです。

K.W. MURRAYのパター、とはいえ、MURRAY氏本人は作っていたわけではなく、
KEN EDMISTON さんが作っていました。T.P. MILLSさんのように最初から自分の
名前でパターを出していたらKEN EDMISTONというネームバリューもかなり違って
いたのではないか、と少し惜しい気がします。

by greishi_7146 | 2007-08-18 16:26 | CLASSIC BLADES


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