2007年 03月 08日

ZING ~ ZING2 ~ ISI ~i3

ZING


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1992年、満を持して天才カーステン・ソルハイムが世に問うたニューモデルです。
まさに「世に問うた」という言葉がぴったりな奇抜な形状に皆が驚きました。
多分カーステンさん以外の誰もが「こりゃあコケるかもしれんぞ」と思ったに違いありません。
本来なら一番すっきりとシャープであるべきトップブレードのトゥ側になんだか
不格好なコブがあるわ、ブレード全体が見たことも無い分厚さだわで、とにかく見た目
違和感てんこ盛りでした。
機能面ではトゥ側の上下のコブが周辺重量配分をより強調すると同時にヘッドの返りを
良くし、厚いトップブレードも上下方向のスイートスポットを広げる役割を果たしています。
その分、重心がやや高いため「日本のゴルフ場には不向き」とも言われました。
ロフトはアイ2プラスよりストロングです。ライ角は同じカラーコードで一度強め
だったと記憶しています。これはヘッドの形状からトゥダウンが発生する為に
一度強くしてあるのだと説明されました。つまりアイ2でカラーコードが黒の人が
そのままジングでも黒でフィットするようにライ角のほうを変えた、という事です。
ベリリウムカッパー素材のZING BCもありました。価格はステンレスヘッド+スチールシャフト
の9本で144,000円でした。 
失敗作、と評価される向きも多かったのですが、なんだかんだでこの年のチョイス誌の
アイアンオブザイヤーに輝きました。

MoreクリックでZING2に続きます。





ZING2


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1994年発売。基本的なコンセプトはZINGに近く、やはり分厚いトップブレードを持つ
ゴツゴツしたイメージのモデルです。さらにヘッドがやや大きくなりましたが、ZINGほどの
奇怪なイメージはありません。その為新しくなった印象も薄く、インパクトにも欠けました。
ベリリウムカッパーは後にZING2 CUウエッジとしてシステムウエッジに専用で発売
されました。標準のスチールシャフトがこれまでのZZ LITEやKT-MからJZになりました。
グラファイトシャフトはジング時代から採用さえRたALDILAのK-101,K-201,K-301
を中心に展開。相変わらずグラファイトシャフトには恵まれないピンアイアンでした。
CUSTOM FITにより力を入れていた事もあり、ライ角のカラーコードはアップライト側に
シルバー、マルーンの2つが増えて10種類になったのはこの頃です。



ISI シリーズ


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1996年、ZING2で苦戦を続けていたピンのアイアンにようやく登場した待望の
ニューモデルは、当初はその中途半端なコンセプトに首をかしげる事ばかりでした。
固執していたオーバーサイズのステンレスは最初は投入されず、まず先陣を切ったのは
アイ2並みのコンパクトなヘッドとアイ2並みのすっきりしたトップブレードに
ジング2のようなトゥ側のコブを持つ。いわば「色々反省しました」みたいなモデル
だったのです。 しかも素材はベリリウムカッパーとベリリウムニッケルで。
「何をどうしたいんだ?」と思っていたらすぐにステンレスでオーバーサイズの
ISI-Kが出てきました。素材3種類、大きさ2種類。コンセプトはどっちつかず。。。
そんな失望を良い意味で裏切ってくれたのがそのパフォーマンスの高さでした。
何かが圧倒的に秀でている訳では無いのに、使ってみるとなんかしっくり来る、
そんな不思議なアイアンでした。 特にニッケルの打球感はカッパーの粘り気とは
また違う、柔らかいけれどカチっとした不思議な感触でした。
シャフトはスチールがZZ LITE系のZZ65、グラファイトは重さ/トルク/フレックス別の
U34,U44,W54,X65が選ばれました。
後にコンパクトサイズのステンレス素材ISI-Sが加わりました。



i3


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2000年、ブレードとオーバーサイズの2種類が最初から用意されたi3が
約4年ぶりのニューモデルとして発表されました。ただ大きさが異なるのではなく、
オフセットを大きくとり、よりやさしさを強調したO-SIZEと、オフセットを抑えて
ヘッドの操作性(=球筋のいじりやすさ)を追求したBLADE、という性格分けが
意図されたデザインでした。 ウエイトチューンというコンセプトが採用されたのも
このモデルの特徴です。 
奇抜さの無いシンプルな外観の中で目を引くのはネック部分の大きな切り欠きです。
これは斜め方向に切りを入れる事でこの部分が「ノッチ」の役割を果たし、ロフトと
ライをそれぞれ独立して可変出来る、という長所があります。
構造的にはダンパーのような働き、すなわちオフセンターヒットで生じるインパクトの
捻れをシャフトに伝えるのを弱める働きも期待出来そうですが、硬い17-4ステンレスで
それが起こるかどうかは疑問です。
i3は2年後にi3+としてマイナーチェンジされます。
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by greishi_7146 | 2007-03-08 16:20 | IRONS/PING


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