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2007年 03月 08日

EYE2~EYE2+

EYE2とEYE2+はこれでもか、というぐらい長い期間売られたアイアンです。
単一モデルとしての販売数が史上最高、つまり「最も売れたアイアン」である事だけでなく、
「溝問題」でも一躍有名になったモデルです。テーラーメイドのツアープリファードの
メタルウッドとピンのアイ2アイアンの組み合わせは「ピンテラ」などと呼ばれ、
競技志向の上級者からは蛇蝎の如く嫌われていた、そんな時代でした。

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これは実はアイ2としては第三世代のモデルです。1982年の発売当初より84年頃までに
作られた第一世代のモデルはバックレイルのロゴ(KARSTEN MFG. CORP PHOENIX AZ 85068 U.S.A.)が
バックキャビティのロゴ(PING EYE2)に対し正逆(UPSIDE DOWN)になっているもので、
このアップサイドダウンの第1世代は「V溝」です。つまりR&Aルール下においても
使用に問題が無いモデルです。 
画像のモデルは1985年頃から1890年頃までに作られたRADIUSED U GROOVEという
溝を持つモデルです。いわゆる溝問題ど真ん中のモデルがこれです。

More...クリックで以下のモデルに続きます。






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第四世代のEYE2です。USGAとの和解が進み、USGA側はすべてのアイ2(第三世代も)の
使用を認め、代わりにピン側は溝を変更した新しいアイ2を作り、係争中の訴訟を取り下げる、
という事になりました。
(カーステンさんはこの妥協案が不快だったらしいですが、それにはここでは触れません)
1990年、アイ2プラスが世に出る直前のこのモデルにはキャビティ左下にドットが
浮きだしでつけられており、それゆえ「アイ2 ドット」(或いはMODIFIED U)と呼ばれます。
このモデルもすべてのルール下において使用できる適合溝です。
つまりこのアイ2ドットは「アイ2プラスの溝を持つアイ2」とも呼べます。
(*反対にアイ2プラスの形状でアイ2の溝を持つ「EYE2+ NO+」というややこしい
モデルもあります。これはR&Aルール下で不適合です。このモデルに関しては
別の項で書いていますのでそちらをご覧ください)


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これがアイ2プラスです。1990年に正式に「アイ2プラス」というモデル名で
発売され、その後延々と作り続けられ、かつ愛され続ける名器の最終形です。
1992年に待望のニューモデル、ZINGが発売されても相変わらず売れ続けていました。
「溝が適合になった」事に目がいきがちですが、一番の違いは形状です。
ロング〜ミドルではソール中央が狭くくびれた形状に、ショートとウエッジでは
ロフトが立っていてかつソールにきつめのRがついています。(ウエッジでは
W、Sの刻印がソール中央ではなく、バック側にずれてつけられていますが、これは
ソールの形状故です) ロフトは5番では一度強いだけですが、サンドウエッジでは
約4度ストロングです。 アイ2全盛期にしばしば指摘された「アイ2は飛ばない」
という評価に反応したのでしょうか。。。恐らくそんな事はないでしょう。


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アイ2プラスのベリリウムカッパーです。日本では「ベリ」と略される事が多く、
「ベリ」といったらゴルフの世界では「アイ2ベリリウムカッパー」の事を指す、
それぐらい有名でしたし、憧れの的でした。
残念ながらパター同様にベリリウムカッパー素材のアイアンは生産を中止しましたが、
いまだにアメリカのeBay、日本のYahooといったオークションでは高値で取引されて
います。 独特の柔らかくて粘りのある打球感と時が経つにつれて深みを増す
美しい茶褐色のヘッドは「当時は高くて手が出なかったんだよなあ」というゴルファーに
人気があるのでしょう。

10年。芸術や伝統文化といったジャンルはいざ知らず、スポーツ道具という
日進月歩の分野においてこれだけの長いスパンで支持され続けるものはなかなかありません。
ゴルフクラブにおいても、パターとウエッジは長命ですが、アイアンでこれだけ長い
ベストセラーは奇跡だと思います。 何より、これだけ長い間安易なモデルチェンジを
しなかったメーカーもある意味すごいと思います。
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by greishi_7146 | 2007-03-08 14:55 | IRONS/PING


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